酒田市 小松屋様 本店

葉桜の季節に添える呉竹グリーン
施工期間
2018/04/16 〜 2018/04/26
施工種別
板金施工
塗装施工
説明桜前線が行き過ぎ、春風が来る夏に向けたウォーミングアップを始めました。
屋根屋にとって、一年で最も働きやすい季節の到来です。

初秋の穏やかさも捨て難いのですが、なんといっても雰囲気のフレッシュさが違います。
仕事の捗りも心なしか普段より良いような気がします。

そんな折に行った、小松屋様本店の屋根カバールーフ工事を施工事例として紹介させていただきます。

元々小松屋様本店の屋根は正面から見た際に半分が長尺横葺き、そして残りの半分が瓦棒葺きとなっていました。
今回の施行は、その瓦棒葺きの部分を長尺横葺きにして見た目を統一することが大きな目的の一つでした。

・工事中でも営業が続けられること
・屋根下地全体の痛みが見られなかったこと

上記2点の理由からカバー工法での施工を提案差し上げ、ご了承いただいたので、工事に取り掛かりました。

まず施工対象の屋根面にコンパネを敷きます。
既存の屋根とカバー工法で使用する屋根の葺き方が違う場合、コンパネを敷くことで施工面が平らになり、軽い屋根材であればなんでも葺けるようになります。

コンパネを敷き終わったら下葺きとしてアスファルトルーフィングを葺いていきます。
アスファルトルーフィングは板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料のことで、これを下葺きすることで屋根面の防水能力が大きく向上します。

アスファルトルーフィングを葺き終えたら、次は屋根材を横に葺いていきます。
屋根材は0.35mmの厚さのガルバリウム鋼板で色はモスグリーンです。

屋根の重ね葺きが完成したら、破風・鼻隠しを塗装します。
破風・鼻隠しは既存の塗装が剥げ、全体的に水がしみ込みやすい状態になっていました。
この状態を緩和するため、キシラデコールを塗布します。
これにより、美観がある程度回復するとともに、防腐・防カビ・防虫効果が期待できます。

その後、長年の雨風によって痛んだ雨樋の交換も行いました。
樋そのものはもちろんのこと、支持金具もステンレス製のものに新調していきます。

樋が終わったら最後に、錆の発生していた外壁を一部張り替えます。
既存の外壁を剥いで、厚さ0.35mmの、角波という形状のカラーガルバリウム鋼板で張り替えていきます。

以上で工事完了です。

工事が終わるころにはちょうど葉桜の季節になっていました。
工事前には、赤さびが目立っていた屋根が、小松屋様の銘菓『呉竹最中』の餡の色に近い緑色に一新されました。
桜の葉が新鮮な風の中で屋根に溶け込むようにそよぎ、味わいのある雰囲気を醸し出しています。

なんだか呉竹最中が食べたくなってきました。

小松屋様この度は工事させていただきありがとうございました!