酒田市U様宅外壁塗装工事

真冬の塗装も出来るんですよ!
施工期間
2019/02/08 〜 2019/03/01
施工種別
塗装施工
説明冬は塗装屋泣かせの季節です。
雪が降ったり寒かったりで、外の塗装仕事は当然薄くなります。
冬で屋内塗装のお仕事あればぜひお声掛け下さい!
早い段階でご予約いただければ、お値段も勉強に勉強を重ねさせていただきます。

という前置きはさておき、冬の屋外塗装は難しいですが、決して絶対無理というわけではありません。真冬であっても降雨や降雪がなければ、日中の気温の上がる時間帯に問題なく塗装が出来ます。

今回は、実際に真冬に外壁の塗装工事をさせていただいた、酒田市U様宅を事例として紹介させていただきます。

U様宅の外壁は窯業系のサイディングでした。
全体的には塗装対象として問題はありませんでしたが、局所的に凍害による凸凹が発生していました。凸凹が発生している部分は、表面が崩れやすい状態になっていて、塗装をかけても、またすぐに塗装が剥れ落ちてしまいます。
こういう場合、弊社では施主様のご予算に合せて、『部分張替え』か『部分SGL鋼板押え』を提案しています。『部分SGL鋼板押え』は、その名の通り、凍害発生個所を隠すようにSGL鋼板を張りつけ、釘留めする施工です。外壁のパターンが、その部分だけ平らになりますが、最終的には外壁と同色の塗装をかけるためそこまで目立ちません。費用はSGL鋼板の材料費と人工少々なので、『部分張替え』に比べお財布にも優しいです。結果としてU様宅では『部分SGL鋼板押え』を行いました。

『部分SGL鋼板押え』を終わらせ、いよいよ塗装の本工程に入っていきます。
まずは、高圧洗浄です、冬季の高圧洗浄は気温が高い日を狙って行う必要があります。理由はシンプルです。気温が低いと外壁が凍る事になり凍害が発生しやすくなるからです。

高圧洗浄が終わるといよいよ、下塗り、上塗り2回の計3回塗りの作業に入っていきます。
この作業で大事なのが、材料の選定です。材料は、水性ではいけません。水性の塗料をもちいて塗装を掛けると、夜間を挟んで乾き待ちをしている間に、塗料が凍結する可能性が高まります。塗料が凍ると、顔料等の成分が水分と分離して、塗料の性質が変わり、塗料本来の性能が失われてしまいます。

というわけで、塗料は油性(有機溶剤性)のものを用います。近年では塗料に水性を用いることが多くなりましたが、これはシンナー臭を嫌気しての場合が大体です。ですが、本来水性塗料よりも油性塗料の方が耐久面では優れていて、臭いも1週間程度で無くなります。そしてなにより、油性の塗料は凍りにくいため、冬場の屋外塗装は油性一択となります。

油性の下塗り材と上塗り材で丁寧に塗装を掛けて、工事完了です。
足場を解体すると、雪の色よりも少し褐色のかかった、ミルク色の外壁が姿を現しました。色褪せが発生していた過去の外壁はもうどこにもありません。生まれ変わりました。

施主様にもご満足いただけたようで、ほっと一安心といったところです。

U様、このたびは工事をさせていただき、誠にありがとうございました!