尾形内科胃腸科医院様外装工事

地域と調和し、地域を見守る医院
施工期間
2018/09/21 〜 2018/11/08
施工種別
板金施工
塗装施工
説明アスファルトが焦げ付くような暑さは遠い過去の事。
季節は秋。ふんわりとした穏やかな夕空に、ちらほらと先行組の白鳥の飛び交う姿が見られるようになってきました。
暑くはなく寒くもない、多くの塗装屋にとっては、仕事が捗る稼ぎ時の到来です。
一日における天候の劇的な変化に戸惑いつつも、環境の良い現場を求めて東は鮭川、南は鶴岡、北は遊佐まで、縦横無尽にひた走ります。

そんな時節、いつにもまして入念な施工を行った、尾形内科胃腸科医院様の、屋根・外壁塗装工事を今回の事例として紹介させていただきます。

塗装対象の屋根は金属屋根の横葺きで、外壁は窯業系サイディングの横張りでした。

屋根について、塗装前の状態確認を行ったところ、既存塗膜の色褪せが始まってはいるものの、錆等はほとんど発生しておらず、塗り替えのタイミングとして、これ以上無いと言えるぐらいベストな状態でした。
こういう屋根の施工は、行程上一番大変である素地調整が楽になるため、その分『塗り』にかけられる時間が増えます。そして、このことは必然的に仕上がりの質の向上につながります。
意気盛んに、足付け程度のケレンを終え、下塗りの錆止めと、上塗りのシリコン系ルーフペイントを塗装していきます。
横葺き屋根の段の間の隙間への刷毛入れも忘れずに行います。ローラーでは塗料を入れる事が出来ないような隙間にもしっかりと刷毛入れをすることで、局所的な屋根の劣化を抑制し、屋根全体の寿命を延ばすことができるのです。

屋根の施工を終え、次は外壁の施工に移ります。

外壁は全体でみれば塗装に適している状態でしたが、局所的には凍害による激しい凸凹が発生していました。
実は、こういう状況に直面した時、良心的な塗装屋は仕事を断ります。
このまま塗装をかけてしまうと、1年と持たずに再度同じ部分から剥れが発生し、結果として施工にかかる費用が無駄になるからです。
ただし、弊社は ”板金” 塗装屋です。
言い換えると、自社で外壁張り替えの施工が出来ます。

というわけで、まず部分的な外壁の張替えを行いました。対象のサイディングはすでに廃盤になっていたため、パターンと幅が似通っている現行の商品を使用しての作業となりました。
その後、シーラーを塗布して、いよいよ上塗りに入ります。
今回の上塗りは水性シリコン系塗料を用いての3回塗りとなります。
1回は外壁のパターンとして存在する深堀の溝の色を刷毛でとるため、残りの2回は短毛ローラーでそれ以外の色を上げるためのものです。
気の遠くなるような工程で、くじけそうになることもありましたが、医院の奥様の差し入れを心の支えに、なんとか全ての面を仕上げきることが出来ました。

そんなこんなで、塗装と同時に雨樋の交換や、駐車場のライン引き、看板の交換等も行い工事完了です。

仮設足場を撤去すると、冬が近づきつつある澄んだ空気の中に、化粧直しの施された医院の姿がありました。

屋根の色は濃い緑、そして外壁の色は既存に近い濃い茶です。
バランスの良い配色に彩られ、かつ周囲と調和した佇まいであり、来院する患者さんに安心感を与えるよう配慮されているように感じます。
そのお心遣いの一助となれたのであれば、弊社としては大変光栄です。

尾形内科胃腸科医院様、このたびは外装工事のご用命頂き、ありがとうございました。