酒田市K様宅外壁重ね張り工事

伝統と調和する洋風の薄ブラウン
施工期間
2018/11/05 〜 2018/12/12
施工種別
板金施工
塗装施工
説明悪天候が常態化する庄内の冬。
雲の隙間から一筋の光が見えようものならば、我々は喜び庭駆け回ります。
それだけ、この季節の晴れ間は業者にとって貴重なものなのです。

そんな一刻千金のタイミングをものにして完遂した、K様宅の外壁重ね張り、各所塗装工事の事例を紹介させていただきます。

K様宅には立派な入母屋屋根が葺かれていて、外壁には木目調の窯業系サイディングが使用されていました。

今回の工事の主眼は外壁部の一新ということで、まずは方法の検討を行います。

条件は2つ。
一つは年内に工事を終わらせたいというご要望に沿うこと。
二つ目は、できるだけ悪天候の影響を受けない工法で工事を行うこと。

これらを踏まえて、外壁の張替えではなく、重ね張りにて施工を行う運びとなりました。
重ね張りであれば、外壁を取り払う必要がないため、この季節であってもK様宅屋内に寒風や雨、雪が吹きこむ状態を避けられます。

まずは、K様のお知り合いの大工さんに、既存の外壁の上から、木下地を取り付けてもらいます。
その後、我々の手で、木下地の微調整を行います。
外壁屋の視点でないと気付けない事項は数あります。

そういった点の細かい直しを経て、いよいよ外壁を取り付けていきます。

使用する外壁材は、アイジー工業の金属系サイディング、NF-ファブリックラインのF-サンドブラウン色です。
このNF-ファブリックラインという外壁材は目地が非常に目立ちにくいのが特徴で、仕上がりの良さから、外壁屋としてかなりおすすめできる商品です。
また、F-サンドブラウンは薄めでありながらかつ汚れが目立ちにくいという絶妙な色で、長く美観が保たれるという点で優秀です。

家のリフォームは、オーダーメイドの服を作るのに似ていて、家の経年による曲りや歪みを正確に採寸し、それに合せて局所的な加工を何度も繰り返し行う必要があります。

天気を気にしながら少しずつ、丁寧に外壁の取付を行いました。

外壁と併せて、関連する部分を塗装します。
この作業は少しでも天気が悪いと不可能なため、場合によっては休日出勤も辞さない覚悟で、天気が良い期間を見計らって施工を行なっていきます。
軒天にはスタンダードなホワイトを、鼻隠しや庇にはブラウン色を塗装します。
入母屋屋根の破風のみ、古来からの伝統通りブラックを塗装して部分的にホワイトで雲入れを行います。

全ての作業が終わると、そこに現れたのは、冬の景色の中にたたずむ清楚な雰囲気のお宅でした。
外壁のサンドブラウン色も、屋根の立派さに負けず劣らずシックに決まっています。
これから周りが雪で覆われていく中でも、新築さながら、永くその美観を保っていくことと思います。

K様、このたびは外壁等の施工をさせていただき、誠にありがとうございました。