酒田市 SK様宅外壁リフォーム
新築?実は築40年のお宅です。
施工期間
2017/05/19 〜 2017/08/20
説明『暑い』という言葉も溶けてしまうような日差しの中、涼やかな風に通り抜けてくださいと言わんばかりの見通しの良い裏通りの一画にSK様のご自宅はあります。
施工期間中、この通りに面しているお宅の約半数がリフォームや新築の真っ最中で、建設業の各種職人達の熱気に包まれておりました。
中にはお互い顔見知りの業者もいて、すれ違うたびに声を掛け合っている様子は、さながら、同業種交流会でも催されているようでした。
この度の施工内容は、SK様ご自宅母屋および、車庫の外壁リフォームです。
母屋については、外壁の重ね張りという施工内容でした。
重ね張りとは、既存の外壁材を下地とし、その上から防風シートを張り、胴縁を回した上で、外壁材を張るという工法を指します。
重ね張りをする際に気を付けなければならない点は、大きく2つあります。
1点目は、建築物全体の体積の増加です。
重ね張りを行うということは、家全体の幅が広がります。
家全体の体積が増えるということは、多少の圧迫感は出ますし、備品(例えばオイルタンク等)が建築物に密接してしまう、などの問題も発生する可能性があります。
圧迫感については、個人的にはほぼ気になりませんが、予め施主様にご理解いただくこと、隣接物との接近については、採寸する時点で考慮に入れておくことが必要です。
2点目は、新規に取り付ける外壁材の重量です。
一般的に、建物にかかる負荷は、少なければ少ないほど安心と言えます。
重ね張りは、上から張るという施工になるため、建物の躯体にかかる負荷が増大します。
そのため、あまりに重い材料(例えば、窯業系の防火サイディング等)を用いるのは、良い選択とは言えません。
したがって、SK様の母屋には、アイジー工業の金属サイディングを使用することになりました。
金属系のサイディングは、一般的に軽く丈夫で、デザイン性も窯業系のサイディングに引けを取りません。
SK様にご相談の上、最終的にNKマイルドウエーブのオークという種類のものを使用することに決まりました。
上記の注意点に配慮しつつ着工し、そこからは外壁を張って母屋の施工が完了…かと思いきや、そういうわけには行きません。
見切り(水切り)という、基礎と外壁の境目の金属部分の施工や、窓枠の金属包み、庇の金属張り替え等も仕事です。
というより、これが一番厄介な、逆にいうと建築板金業者の技術が一番問われる施工です。
とりわけ、リフォームの場合、新築とは違い、形状の歪みが出ている建物が相手のため、その歪みに合わせて細部を施工する必要があります。
非常に神経を使います。
車庫の方は、既存外壁の状態およびその下地の状態から、一旦剥いで新しい外壁を張ることになりました。
外壁の種類は、統一感を出すために、母屋と同様の、アイジー工業の金属サイディング、NKマイルドウエーブのオークです。
母屋の方に比べれば、施行範囲は広くないので、こちらは数日で完了いたしました。
築40年を迎えた古き良き時代の住宅と車庫が、外壁リフォームにより現代風のスタイリッシュモダンに変身しました。
「近所の人たちも新築みたいだねと言ってくれる」とSK様もご満足くださっているようでした。
SK様、この度はご依頼いただきありがとうございました!