酒田市 K様宅車庫外壁塗装

庄内の秋に染まる柔らかなグレーの車庫
施工期間
2017/11/04 〜 2017/11/20
施工種別
塗装施工
説明秋も深まる11月の初頭、山形の塗装屋は冬前最後の繁忙期を迎えます。

何せ、気温が低く、湿度が高い、塗装には好ましくない季節である『冬』が来てしまうと、
塗装の仕事はほとんど成立しません。

それを知ってか知らずか、この時期は、
各方面のお客様から多数のお声がけをいただきます。

今回の塗装工事の施主であるK様からは、9月初頭、早めにご依頼いただいていたため、
そんな繁忙期の中でもスムーズにスケジューリングを行うことができました。

とはいえ、天気が崩れ易い時期ではあります。

塗装してから少なくとも塗料が乾くまでの時間を確保できる日を選びつつ、
当日の天気と相談しつつ、という何とも不規則な施工日程となりました。


工事の内容は、K様のご自宅の車庫の外壁、軒天、および木部の塗装でした。

見積に伺った際、外壁の状態を確認し、目についたのは、西面外壁の痛みでした。
庄内の沿岸部では、西から吹く風が特に強いため、雨が西面外壁に当たりやすく、
その分痛みが激しいのが常です。

特に、K様宅の車庫のように西面のすぐ隣に建物が無い場合、その痛みは顕著に出ます。

上記の理由から、西面の施工と、それ以外の面の施工の内容を別物にすることを提案し、
K様からご了承いただきました。

西面の施工内容は、高圧洗浄をかけたのち、
シーラーを入れ、セメントフィラーを入れ、もう一度シーラーを塗ってから、
弱溶剤での上塗り塗装をかけるというものです。

ここでのポイントはセメントフィラーです。

西面の外壁の表面は、水の浸透および冬場の凍結により、崩れが生じて、
凸凹している状態でした。この凸凹をセメントフィラー(セメントを塗料化したもの)
を入れることにより補填します。
セメントフィラーで補填することにより、凸凹部から水が浸透するのを防ぎ、
更なる崩れを防ぐとともに、壁面の見た目を平らにすることができます。

西面以外については、西面と同じように高圧洗浄をかけたのちに、
微弾性フィラーを入れた上から、上塗りをかけます。

西面以外の面も、西面よりはダメージが少ないとはいえ、
崩れが生じかけている部分があったため、
この微弾性フィラー(ゴムのような弾性を若干持った材料)で補填します。

微弾性フィラーはシーラーの役割も果たすため、
その上に上塗り材を塗装して問題ありません。


その他の軒天や木部等、細かい部分を塗装して、作業完了です。

足場が解体されると、そこにあったのは、
庄内の秋に染み渡るような柔らかいグレーの車庫でした。

外壁の色に透明感があるためか、車庫の圧迫感が薄まり、
敷地全体のスペースが広くなったように感じられます。


とにもかくにも、冬前に外壁塗装が完了したし、
K様にも喜んでもらえたようで一安心です。


K様、この度はご依頼いただきありがとうございました!